皆さん、くるみはお好きですか?
パンに入っていたり、お菓子に入っていたり、そのままおつまみにでも美味しいくるみ。でもお店で目にするのは袋で売られたそのまま食べられるナッツ状態のものばかりなんじゃないでしょうか。
ではくるみの実って見たことありますか?
え?童話とかでよくリスが持っている固くて丸い薄茶色のアレじゃないの?メルヘンチックでかわいいよね。
日本ではこの状態のものはお店ではあまり見ないけど、ドイツでは普通のスーパーでも山のように売られていて感動したものだわ。
でもその固くて丸いやつって実じゃなくて種だって知ってた?どんぐりみたいにそれがそのまま木になっているわけではないのよ。
じゃあそれが入っている、くるみの果実ってどうなってるの?
今回はドイツで初めてくるみの実を見て感動した話をします。
ドイツではあちこちにくるみの木がある
ある秋の日、ハイキングをしていると緑の大きな実が沢山なっている木があって地面にも実が落ちていました。
植物に疎い私は、ドイツでよく見るただの木の実だと思って特に気にも留めずにいると、
夫の祖母が、「沢山くるみが落ちているわね」だって。
え!くるみ!? これがくるみ!?
実はわたくし、毎年沢山見るこの緑の実、ポトポト落ちた後は黒く汚くなるこの実が「くるみ」だという事を知らなかったのです。
クルミの実は緑でツルツルしている大きな楕円形の実です。その見た目からは想像できません。
その実の中にあの例の、リスが抱えてるあれが入っているそうなのです。ということで、リスはくるみの「種」部分を抱えてるわけだったわけです。
なんと自然の中にこんなに沢山くるみが落ちているなんて、全然気づかないまま何年も暮らしていたんですねぇ。
ほら、きゅうりとかキャベツとかが原っぱに自然に生えてるイメージ沸かないみたいに、くるみが自然界にそんなに存在するイメージがなかったんですよ。農園でしかとれないもの、みたいな風に思っていました。しかもどんぐりみたいに直接固いアレがなると思ってたしっ(恥)
えらく感動した私に夫もその祖母も逆に驚いたようですが、拾って持って帰ってみることにしました。
夫には、実から取り出すのは時間もかかるし面倒だから買った方が早いし、立派だよ。というのですが、私の興味はこの実から本当にメルヘンチックなアイツがでてくるのか、という所でした。
くるみの実からくるみを取り出してみる
くるみの実が緑のうちは、まだ皮が硬くてむきにくいそうで、これをしばらく放置して黒くなったところを剥くそうです。
拾ってから2週間半くらい経ちました。特に何もせず、室内に放置したけれどカビも生えずに無事でした。
実がしおれて真っ黒になっています。元の緑の鮮やかさはまったくありません。なんだか見た目やばそうなんだけど中身は大丈夫か?
さあ、むいてみましょう。
ムキムキ。
果肉は手で簡単に剥けるくらい柔らかくなっています。特に臭いもありませんので作業はそんなに大変じゃありません。
おおおお!本当だ!!本当にあのくるみが現れた!
こうやって剝いてみると本当に種だったんだな、と実感しますね。桃の種をもっと大きくした感じです。
・・・くるみ・・胡桃・・胡・桃・・・あ!
桃という漢字が使われたのも桃に似ているからなのでは!納得!
さあ、この種の中身を見てみましょう。ちゃんと入っているのか、はたまたスカスカか。
ドイツ人はみんな持ってるくるみ割り器登場。
パカン…!
おおー!
ちゃんと入ってた。いつも食べてる脳みそみたいな形のナッツが出てきた。しかも結構しっかり詰まってたよ。
実食
さて、この自然のくるみ。お味はどうなんでしょうか。やっぱり売ってるやつの方が美味しかったりするのかなぁ。
さっそく炒って食べてみる。
うん、美味しい!買ったやつと同じちゃんと美味しいくるみの味でした。買ったやつと違うといえば、サイズだけ。
感動した!まるで初めて育てたじゃがいもを食べた小学生みたいな感動!
秋になったら沢山落ちてるから、こんど大量に拾ってこれでくるみパンでも作ってみるかな。(夫には買った方が早いとあきれられているけどねー)
その時はまた記事にします。楽しそう!