ドイツの古都ドレスデンはその街の美しさもさることながら、クリスマスマーケットでも世界的に有名な街です。
特にアルトマルクトで開催されるシュトリーツェルマルクトは世界最古のクリスマスマーケットと言われ、ドイツの三大クリスマスマーケットの一つとされています。
また、ドレスデンにはそのシュトリーツェルマルクトの他にも個性的なクリスマスマーケットが沢山ありますので、いくつもクリスマスマーケット巡って楽しめちゃう！
そんなドレスデンのクリスマスマーケットの魅力や見どころ、いつ、どこで開催されるのかなどの開催情報もお伝えしますね！
- ドレスデンのクリスマスマーケットの開催マップ
- シュトリーツェルマルクト（Striezelmarkt）
- シュタールホーフの中世クリスマスマーケット（Weihnachtsmarkt im Stallhof）
- 聖母教会のクリスマスマーケット（Weihnachtsmarkt an der Frauenkirche）
- ノイマルクトのクリスマスマーケット（Advent auf dem Neumarkt）
- アウグストゥスマルクト（Augustusmarkt）
- プラーガー通りのクリスマスマーケット（Dresdner Winterlichter）
- 番外編：シュトーレン祭り
- ドレスデンのクリスマスマーケットは夜が一番美しい！
- 古都ドレスデンは名所観光も楽しめる
ドレスデンのクリスマスマーケットの開催マップ
まず、今からご紹介するドレスデンのクリスマスマーケットのおおまかな位置関係について地図で確認してみましょう。
ドレスデンにはシュトリーツェルマルクトの他にも沢山のクリスマスマーケットがあります。
クリスマスマーケット同士の間は近いので1日でいくつも巡る事ができます。
※スマホでご覧の方は、ピンをタップするとマーケット名が確認できます。
シュトリーツェルマルクト（Striezelmarkt）
おすすめ度：★★★★★
ドレスデンのクリスマスマーケットといえばここでしょう。シュトリーツェルマルクトは、ドイツ三大クリスマスマーケットの一つとされ、ドレスデンで一番人気のあるクリスマスマーケットです。また世界最古のクリスマスマーケットとしても有名で2023年の今年はなんと589回目を迎えます！
ここは私が今まで見たなかで一番感動したマーケットです。クリスマスマーケットの中のクリスマスマーケット。ドイツでどこのクリスマスマーケットにいくべきか、と言われたら、真っ先にこのドレスデンのシュトリーツェルマルクトをおすすめします！
一足踏み入れるとそこはおとぎ話の世界。沢山のかわいらしい屋台やメリーゴーランド、レトロ風の観覧車などが並んでいます。
屋台は厳しい審査をクリアした伝統的なお店ばかりですので、クリスマスの雰囲気を壊す事なくその世界に浸ることができます。
ドレスデンのシュトリーツェルマルクトが他のクリスマスマーケットと違うなぁと思うところが、その屋台一つ一つの装飾が凝っていること！それぞれのお店のテーマに合わせて人形や草木で飾られています。動く人形も取り付けられているお店もあって、まるで屋根の上で人形劇でも繰り広げられているかのようなんですよ。
また、通り沿いにある「Dresdner Striezelmarkt」と書かれたアーチ型の巨大なモニュメント（下の写真）には無料で上る事ができ、上からクリスマスマーケット全体を見渡すことができます。おすすめの写真撮影スポットです。
さらに会場にはギネスにも載っている世界一大きなピラミーデがあります。こちらは東京クリスマスマーケットから複製版の作成を依頼されたほど有名なんですよ。
シュタールホーフの中世クリスマスマーケット（Weihnachtsmarkt im Stallhof）
おすすめ度：★★★★★
ドレスデン城の中庭、シュタールホーフではちょっと違った雰囲気のマーケットが開催されます。
なんと中世風のクリスマスマーケット！屋台の作りや雰囲気が中世風なだけでなく、働く人たちも中世風の衣装をまとい、その世界観に浸れます。ピカピカしたイルミネーションではなく、蝋燭風のオレンジの光がやさしく灯ります。
なんてったって昔ザクセン王が歩いていたであろう本物の宮殿の敷地内で開催されているというのが趣深いですよね！
露店で売っているものも特殊で、ここでしか見られないような陶器の食器やワイン、中世風のナイフなど見てるだけでワクワクするようなものが売られています。鍛冶屋が赤く熱っせられた鉄を打ってたりもしますよ。
また、大きな樽でできている露天風呂もあって、予約すれば入れるようです！皆に注目されて写真も撮られるのでちょっと勇気がいりますね～。でも思い出に残ること間違いなし！
この中世風マーケットは狭いわりにはとっても人気で込みますので、金～日の週末は入場料金がかかります。私はいつも金曜以外の平日を狙っていきます。
聖母教会のクリスマスマーケット（Weihnachtsmarkt an der Frauenkirche）
おすすめ度：★★★★☆
ここも私おすすめするクリスマスマーケットの一つです。
聖母教会からブリュールのテラスに行く間にあるミュンツガッセ（Münzgasse）という通りにあります。Münzgasseは訳すとコイン横丁といった感じでしょうか。中世の趣を残した石畳のこの通りは普段もレストランやカフェが立ち並ぶ、まさに横丁という響きがぴったりの細い小道。
その細い通り沿いにクリスマス時期にはクリスマスマーケットがひしめき合うのです。まさかこんなところにクリスマスマーケットが！と驚くかと思います。そのイルミネーションと人々の熱気がなんとも言えない美しい景色を作り上げているので必見です。
その通りの入り口、ヒルトンホテルの近くにあるグリューワイン屋さんはこのマーケットのシンボル的存在で、大きなピラミーデの形をしています。それがまた美しい！ここの写真をいくつとっただろうか…。
また、通りの奥にある階段からブリュールのテラスにぜひ上ってみてください！そこから見おろすクリスマスマーケットの美しさは息をのむほど。
ぜひぜひ訪れてほしいクリスマスマーケットの一つです。
ノイマルクトのクリスマスマーケット（Advent auf dem Neumarkt）
おすすめ度：★★★☆☆
ここは聖母教会（フラウエン教会）前の広場で開催されるマーケットです。こちらは敷地に解放感があり、比較的込み合わないのでゆっくり落ち着いて過ごす事ができます。
シュトリーツェルマルクトが大人気でいつも込んでいるので、地元の人達はここに訪れることが多いようです。
イエス様誕生の様子が飾られており、そこには本物の羊たちもいて、子供たちに人気です。
このマーケットの入り口付近に毎年出店するホットチョコレート屋さんがおすすめ！様々な種類のホットチョコレートから選ぶことができ、目の前にある聖母教会を眺めながら飲むのがとても心が落ち着きますよ。
聖母教会の前の広場で開催されますが、「聖母教会のクリスマスマーケット」とは別のマーケットです。
アウグストゥスマルクト（Augustusmarkt）
おすすめ度：★★★★☆
こちらは、アウグストゥス橋を渡った川の反対側にあるノイシュタットというエリアにあるマーケットです。
ひときわ大きい観覧車が目印です。
金色の騎士像で知られるハウプト通り（Hauptstraße）の端から端までズラリと屋台が並んでいます。こちらのマーケットの出店数は多く、伝統的な屋台だけでなく、多国籍な屋台も楽しめるマーケットとなっています。アジア料理、アフリカ料理の屋台もあります。イタリア風グリューワインやフランス風グリューワインも。
とはいえやっぱり半分以上は伝統的なお店なので、ドイツのクリスマスマーケットの雰囲気もあるし、クリスマスマーケットの定番フードも食べられます。
ノイシュタットは若い人達の多い活気ある街なのですがまさにピッタリのマーケットですね。
動物や植物の形をしたかわいいイルミネーションと観覧車がこのマーケットの目玉となっています。
観覧車はクリスマスマーケットのものとしては割と大きく、乗ってみると結構揺れてスリリング。高いところまで来るとひやひやしますがマーケットを上から見ることができ、景色はきれいです。ガラスで覆われていないむき出しのゴンドラなのできっちり防寒して乗るのをおすすめします。
ここの面白いのがところどころに飲食可能な「お部屋」風テントがある事。ソファーとかランプとかが置いてあって小さなリビングルームのよう。これがかわいいんですよ。
ちなみにこのマーケットに行くために渡るアウグストゥス橋。その橋の上から見るドレスデン旧市街の景色も最高ですのでぜひ歩いて渡ってみてください。
プラーガー通りのクリスマスマーケット（Dresdner Winterlichter）
おすすめ度：★★★☆☆
ドレスデン中央駅から旧市街地まで徒歩で移動する場合、まず目にするクリスマスマーケットが、プラーガー通りのクリスマスマーケットでしょう。プラーガー通りはショッピングストリートになっており、その通りのクリスマスマーケットは多くの買い物客の憩いの場になっています。
ここにはクリスマスマーケット時期になると突如アイススケートリンクが現れます。有料で利用することができ、靴の貸し出しもあります。
このマーケットは規模としては大きく、駅からおりて広がる景色にこれがドレスデンのクリスマスマーケットか！と思うかもしれませんが、ここはドレスデンのマーケット巡りの序章にすぎません。ここだけで満足してはいけない、というべきでしょう。
プラーガー通りのマーケットは、旧市街地のメインのクリスマスマーケットにつくまでに徐々に気分を盛り上げてくれる存在だと思います。
番外編：シュトーレン祭り
ドレスデンはシュトーレンの発祥とも言われている街です。ドレスデン式シュトレン（Dresdner Stollen）という名をつけることができるのは、ドレスデンとその近郊の製造者が厳しい基準を満たした場合にのみ許されているという、とても由緒あるもの。
そのドレスデンでは12月にシュトーレン祭りも開催されます。重さ約1800kgもの巨大なシュトーレンを積んだ馬車とパレード隊が歴史的な建物の多い旧市街をねり歩きます。
パレードの主役はなんとパン屋さん！かわいいパン屋の衣装を着てお店の名前が書かれたプラカードを持って巨大シュトーレンとともに行進します。そして音楽隊や昔の衣装をまとった兵隊、黒ずくめの煙突掃除屋さんなどの人たちもそれを盛り上げます。
子どもたちにはクッキーや飴など、小さなお菓子を配りながら歩きます。（パレード終盤には大人にも配ってます。笑）また、煙突掃除屋のおじさんに炭で顔を汚してもらったら幸運が訪れるそうですよ！
2023年はアルトマルクト前の道をはさんだ向かいにある、 Kulturpalastという建物の前がパレードの始発と終着点となります。パレードが終わると、アウグストゥス強王（の衣装を着た人）のスピーチの後、その巨大なシュトーレンは切り分けられます。1つ500ｇほどに切り分けられたシュトーレンは10ユーロで購入可能です。
残念ながらたった一日間しかやっていないシュトーレン祭り。この日にちょうど訪れた人は超ラッキーです！
ドレスデンのクリスマスマーケットは夜が一番美しい！
クリスマスマーケットは昼と夜とでがらっと雰囲気が違います。
昼も一つ一つの屋台の装飾が見やすくてよいのですが、やっぱり夜が一番きれいです。
イルミネーションが輝き、まるで光の世界。ドレスデンの冬は日が沈むのが早いので4時ころから暗くなり長い夜が楽しめます。ぜひ夜のクリスマスマーケットを訪れてみてくださいね。
特にシュトリーツェルマルクトと聖母教会のクリスマスマーケットは夜、必見です！
古都ドレスデンは名所観光も楽しめる
ドレスデンはクリスマスマーケットだけでなく、観光も楽しめる街です。
ドイツの京都にあたると言われる古都で、ザクセン王朝の中心地でもあったドレスデン、歴史的な建物や財宝ザクザクの博物館など見どころが沢山なんです。
クリスマスマーケットに来たらぜひ名所も訪れてみてください。
ドレスデン市街の観光地については別の記事で紹介していますので参考にしてみてください！
