出国前に確認!ドイツでのマナー、タブーを知っておこう。

ドイツ生活

ドイツには日本とは違うマナーやタブーがあります。良かれと思ってやったつもりが、逆に失礼に当たる事もあります。また、日本人が日常で無意識にしがちな事がドイツではマナー違反であったりする事もあります。

今回は、ドイツにおけるマナーやタブーなどをまとめました。恥をかかないためにも、気持ちよく滞在するためにも、ドイツに旅行や出張、留学が決まった方は、出国前にぜひ読んでみてください。

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乾杯時はちゃんと目を合わせて

ドイツでは友人や親戚、会社の人たちとパーティをする機会が多いと思います。乾杯をするときは、その人の目をちゃんと見て乾杯するのがマナーです。

こぼれたり、グラスが勢いで割れないように注意するあまり、手元のグラスばかり見つめていませんか?心配な場合はグラスが当たる瞬間ちらっと手元を見るのはいいですが、きちんと相手と目を合わせるのも忘れずに。

ドイツにはなんと、相手の目を見て乾杯しないと「7年間、夜の営みが上手くいかない」というびっくりジンクスがあります(笑)。一体だれが言い出したんでしょうね。それにしても7年は長い…。
でもあくまでも面白ネタ。目を合わせてきたからといって、本気で夜の生活を心配しているわけでも、あなたを変な目で見ているわけでもありませんよ。

また、由来としては、中世の時代、乾杯は毒を入れられていないか確認するために飲み物が相手側のグラスに入るほどぶつけ合う習慣があり、後ろめたいことはありませんよ、という意味で目をしっかり合わせていた、という説もあります。
確かに相手のグラスに毒入れてたら目そらしたくなる!しかも乾杯の衝撃でその毒入りビールが自分のグラスに入ったら動揺で目が泳ぎまくりますよね。

夜の営みがうまくいかないというジンクス、中世の毒入り確認説、信じる、信じないかは別として、目を合わせるのがマナーとなっていますので、乾杯時は意識しましょう。

挨拶は全員に向けてではなく、ひとりひとりに

日本では、パーティや食事会、遊びに行く時など複数の人たちが集まる場合、その場に到着して最初に顔を合わせた際、皆に向けて一回だけ挨拶をする事が多いかと思います。
例えば集合場所にすでに先に来ている人たち全員に向けて「あ、どうも久しぶりですー(皆に向かってお辞儀)」のような感じで。
しかし、ドイツでは、ひとりひとりまわって握手やハグをしながら全員に挨拶をするのがマナーとなっています。

これはかしこまったパーティだけでなく、友達や親戚同士の気楽な集まりの場合も同じです。

会った時だけでなく最後の帰り際も、一人ずつ挨拶するようにします。

ドアは次の人のために押さえておくのがマナー

ドイツでは、自分がドアを開けて入る時、後ろの人も自分に続いて入ろうとしている場合、次の人のためにドアを押さえて開けておいてあげるのがマナーです。

次に入ろうとしていたのに、目の前でピシャッとドアを閉められたらムッとしてしまいますので気を付けましょう。

また、逆に自分が入ろうとしていて、前の人がドアを押さえておいてくれたら、「Danke schön(ダンケシェーン)」とお礼を言うのを忘れずに。

お店やレストランでは、店員に挨拶しよう

日本ではお店に入ったとき、店員さんに「いらっしゃいませ」と言われても挨拶する人はあまり見かけません。

しかし、ドイツでは、お店やレストランに入った時に店員に「Hallo(ハロー)」と挨拶するのがマナーです。わざわざ遠くにいる店員に聞こえるように大きな声で言う必要はありませんが、店員が近くにいてこちらに気付いている場合は挨拶します。(大抵向こうから先に挨拶してくれます)
スーパーマーケットの場合は入店時にこちらから挨拶する必要はありませんが、会計してもらう際、レジの人に「Hallo(ハロー)」と言います。

お金の支払いが終わってその場を去る際も挨拶をしましょう。ありがとう、という意味の「Danke schön(ダンケシェーン)」や、良い一日をという意味の「Schönen Tag noch(シェーネンタークノッホ」などと挨拶するといいですよ。
会計が終わるとお店の人から先に「Schönen Tag noch(シェーネンタークノッホ:よい一日を)」など言われる場合も多いかと思います。その場合は、「ebenso(エーベンソー) 」とか「gleichfalls(グライヒファルス)」と返すとよいでしょう。いずれも「同じくあなたもね」と意味です。「Danke schön(ダンケシェーン)」だけでも構いません。

ドイツではたとえこちらが客であっても、挨拶しない、相手からの挨拶を無視する、というのは大変失礼な事です。

お客様が神様である日本とは違って、ドイツではサービスを提供する側も受ける側も対等である事を忘れてはいけません。

鼻はすするのはとっても汚い行為

日本人は本当に気を付けなければならないことなのですが、ドイツでは鼻をすするという行為はとっても気持ちの悪い、他人を不快にさせる汚い行為です。

たまに日本に帰国すると沢山の人が鼻をすすっているのが目につきます。日本では鼻を人前でかむより、すすっていた方がまし、という感覚があるかと思いますが、ドイツでは反対です。

すするくらいなら、かみましょう。なるべく音を立てないようにふいたり、つまむようにしてかむとよいでしょう。ドイツでは人前で大きな音を立てて鼻をかむ人もいますが、それでもズルズルとすするよりはずっとましなのです。

私も日本からドイツに来て間もない時は、夫によく注意されていました。無意識にやってしまうことなので気をつけましょう。

ナチ・ナチスの話はタブー

第二次世界大戦中、ナチスによって尊い命が沢山奪われた暗い歴史を持つドイツ。その賠償はいまだに続いており、また被害者やその関係者が国内に沢山いる事から、終わった過去の話ではないのです。

ドイツには、ナチスを称えたり、ナチス式の敬礼をする事が禁止されている法律もあるほどです。
観光客がベルリンでナチス式敬礼をしているところを警察に逮捕された、というニュースも聞いたことがある人もいるかもしれません。

日本ではナチスの制服がかっこいいとか、その人の髪型と髭から、ヒトラーみたいだね、などと軽く言ってしまう事があるかもしれませんが、ドイツでは絶対にNGです。

例えば日本の原爆や大震災については、現在も心を痛める人が沢山います。それを思うと、ナチ・ナチスの話を軽々しくする事がタブーである事も理解できるのではないでしょうか。

ウェイトレス、ウェイターを大声で呼ぶのはNG

ドイツのレストランやカフェでは、日本のような便利な呼び出しボタンがありません。ウェイトレスやウェイターを呼ぶ時は、軽く手を挙げて指を小さく動かして合図をします。

大きな声で遠くにいるウェイトレスやウェイターを呼ぶのはNGです。

それでもなかなか気づいてもらえない場合や急いでいる場合は、近くに店員が通った時を見計らって、大声を張らずに「Entschuldigung(エントシュルディグン)」と話しかけましょう。

日本のボタン、本当に便利だなぁと思います。全世界に導入されればいいのに…

ドイツには安静時間がある

ドイツには、静かに過ごさなければならない時間帯、”ruhezeit(ルーヘツァイト)”があります。ドイツ人にとって静かに過ごす時間はとても重要で、その時間帯が法律で決められています。安静時間の間は騒いだり大きな物音を立ててはいけません。壁にドリルで穴をあけたり、楽器を鳴らすのもいけません。
その時間は州ごとに違いますが、基本的に22:00~7:00で、13:00~15:00が追加されるところもあります。日曜日と祝祭日は州によって1日中の場合もあります。また、法律以外にも建物のオーナーや管理会社が独自の安静時間を指定している場合もあります。

その事を知らずに深夜遅くまでパーティをして騒いだりすると、本気で警察を呼ばれます。
子どもの誕生会など昼の安静時間にパーティをする必要がある場合は、あらかじめ張り紙などで騒がしくなる旨を伝えておくのがマナーのようです。(割と子どもには寛容です)

隣人と良好な関係を保つためにも、ruhezeit(安静時間)は守るようにしましょう。

鼻が高い、色が白い、痩せている など、身体的特徴は口にしない

日本人からしてみると、ドイツ人の高い鼻、白い肌は魅力的に感じます。また、「痩せている」というのは誉め言葉として使っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、いくら誉め言葉として言っていても、その人にとってはコンプレックスになっている事もあります。特に高い鼻は欧米では醜い鼻として捉えられる場合が多いです。色白の人も魅力的になりたいと日焼けサロンに通う人もいれば、痩せている人もグラマラスな体になりたいと思っている場合もあるのです。

ドイツに限らず欧米諸国では、コンプレックスになっているかどうかに関わらず、そもそも体の特徴を口に出すのはタブーです。

日本ではあまりまだ交流の無い場合、相手の事をまだよく知らないため、ひとまず見た目を誉めて好感度を得ようと考えがちです。ですが、ドイツでは全く逆効果ですのでやめましょう。

人のすぐ前や横を通る時には一言

日本の、特に都会では人混みに遭遇する事が多く、人がすぐ目の前や横を通るのには慣れっこになっています。特に満員電車の中では少し肩が触れたくらいでは何も言わない事も多いかと思います。(というより、触れずには乗れませんよね。)

日本ほど人口が密集していないドイツでは、急に目の前を通られたり、触れられてしまう事に慣れていません。他人の目の前やすぐ横を通る時、また、触れてしまった時などは「Entschuldigung(エントシュルディグン)」と言いましょう。日本語で「失礼します」という意味です。

自虐ネタは雰囲気台無しになる事も

マナー違反やタブーの類ではないけれど、少し注意してほしいのはいわゆる自虐ネタです。

日本では、自分の失敗や欠点などを面白おかしく表現し、笑いをとる自虐ネタというものが存在しています。謙遜の精神の現れでしょうか。他人の失敗談をネタにして笑いをとるより、自分を貶めて笑いをとった方がいい、という優しさから日本では好感が持たれるのですが、ドイツでは困惑されるだけなのでおすすめしません

例えば、太った人が、「厚い脂肪を着てるから冬服をほとんど持っていません」と言ったり、頭の薄い人が「たまに電球と間違えられます」というようなジョークです。日本ではこれを初対面の自己紹介でもよくやりますよね。

しかしドイツではそのようなジョークを言われると、笑うとその人の欠点を笑いものにしてしまう事になるので、反応に困ってしまうのです。よほど気心の知れた親友同士ならOKですが、初対面やまだ交友を深めている段階ではやめておいたほうが無難です。

これは、私の体験談です。
私の雨女ぶりはかなりすごいのですが、その雨女武勇話を面白おかしく語った時、笑ってほしかったのに、その場がシーンとしてしまって全員が哀れみの顔
「そんな事ないわ、気のせいよ」
と慰められてしまいました…

このように、自虐ネタはその場の楽しい雰囲気が突然台無しになってしまう事もあるので要注意です。

また、こんな事もありました。顎が突然外れて間抜け顔で病院に行った時の話をしていて、
「そんな時に限って、イケメン医師だったのよー!」
と言った時、ワハハと笑ってくれるのを期待していたのに、その人は笑いを噛みしめてフルフル…。なんとか真顔を保ち、笑わないように我慢していたのです。人の窮地を笑っちゃいけない、と思ったのでしょうね。それを見て、逆に気を遣わせて申し訳ない事をした、と後悔したのを覚えています。

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