楽しい!今話題のChatGPTはドイツ語学習に使えるのか実験してみた(チャットGPT)

ドイツ語学習

皆さん、今話題になっている、ChatGPT(チャットGPT)は使ってみましたか?

ChatGPT(チャットGPT)とは、OpenAI社が開発し2022年11月にー般公開されたチャット型AIなんですが、今世界を大変驚かせています。

チャット型AIというのは、質問を入れたらその答えが返ってくる、SiriみたいなgoogleアシスタントみたいなAIだと思っていただいていいんですが、何がそんなに話題なのかというと、その会話理解力、文章作成能力が高い事。論文やレポートなど長い文章を書く事ができ、しかも自然でAIが書いたと見分けられないほどだというのです。

そして驚くことにそのChatGPTは無料で使えるんです!

そこで沸き上がった疑問。

このChatGPTをドイツ語学習に活かせないだろうか。

あくまでもし、ChatGPTが自然で正しいドイツ語を教えてくれるなら、ですよ。
ドイツ人の友人がいない、ドイツ語学校やオンラインコースを受講するほど余裕も時間もない、そもそもドイツ人を目の前にすると緊張してしまって頭が真っ白になってしまう、なんて人は、もし自宅で無料でAIとチャットしながらドイツ語を学習できたら最高じゃないでしょうか。

さてはて、お手並み拝見(AI相手だと上から目線っ)という事で、さっそく使ってみました。
今回は以下に注目して検証してみました。

  • ドイツ語の文章を日本語翻訳、日本語の文章をドイツ語に翻訳
  • 自分のドイツ語の文を正しく添削してもらえるか
  • ドイツ語で自然なチャットができるか
  • ドイツ語で自然な音声会話ができるか。

さて、結果は…驚きの連続で、面白すぎて時がたつのも忘れてしまうほどでした!

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まずはChatGPTのアカウントを作る

アカウントをもう持ってるよって人はこのセクションは飛ばしてください。
このセクションを飛ばして次を読む

さて、ChatGPTはWeb上にあるチャットサイトなので、自分のPCやスマホにインストールする必要がありません。ネットをする感覚でブラウザ上で使用できます。
ネットが使える環境であれば、PCでもスマホでも使用できます。
アカウント作成には、メールアドレスと携帯電話番号の登録が必要です。

まず、ChatGPTの公式サイトにアクセスします。
↓こちらからアクセスできます。

ChatGPTの公式サイト

”TRY CHATBOT”のボタン押します。

ChatGPTの使い方

下のような画面が表示されていたらアクセス成功。

ChatGPTの使い方

現在、ChatGPTは大変人気で常にサーバーが混雑しているため、すぐにアクセスできない事が多々あります。
アクセスに失敗した場合は下のような画面がでます。

ChatGPTの使い方

“ChatGPT is at capacity right now.”とは、「チャットGPTは今、現在容量に達しています」という意味なので、キャパオーバーですって事ですね。
ちなみにこの画面の右に出ている”ChatGPT Plus subscriber login”は、有料会員用のログインボックスなので、無料で使用する場合はココにはなにも入れません。

この画面がでた場合もあきらめず、しばらく待って試してみてください。
私は一度ダメでしたが、次の日の違う時間に試したらアクセスできました。

アクセスできたら、”sign up”ボタンを押します。

ChatGPTの使い方

メールアドレスと8文字以上のパスワードを入力して”continue”ボタンを押します。

ChatGPTの使い方

するとこのような「メールを確認してください」といった画面になりますので、メールを確認しOpenAIから来ているメールを開きます。

ChatGPTの使い方

メールの内容に表示されている、「Verify email address」ボタンをクリック

ChatGPTの使い方

ブラウザに自動で表示される画面で、名前を入力します。First nameに名、Last nameに氏を入力します。(私はローマ字で登録しました)

ChatGPTの使い方

携帯の電話番号を入力します。

国旗マークから自分の国を選ぶと自動的に国番号がでます、私はドイツ在住なので+49ですが、日本を選択すると+81と出るはずです。そして続けて携帯番号の先頭の0を除いた形で入力します。

たとえば日本で09012345678という電話番号の場合は、+819012345678となるように入力します。

ChatGPTの使い方

すると入力した電話番号宛てにコードが届きますので、そのコードを入力します。

ChatGPTの使い方

ここまでくれば登録したも同然。あとちょっと!

ChatGPTに関する注意事項がいくつか表示されますので、確認してNextを押していきます。
全部確認し終えたら登録完了!

ChatGPTの使い方

登録が終わった画面がこちら。

一番下のボックスに質問を入力するとチャットが開始します。

ChatGPTの使い方
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ドイツ語学習での必須機能!ChatGPTで翻訳してみる

まずはドイツ語を学習するにあたり、一番使うであろう翻訳機能を使ってみます。日本語からドイツ語、ドイツ語から日本語へきちんと翻訳できるのか。

最初に、簡単な日本語を翻訳してみます。「下の文をドイツ語に翻訳してください。」の後に翻訳したい文を書きます。

ChatGPTで日本語をドイツ語に翻訳

うん、ばっちり。

では今度は逆に簡単なドイツ語を日本語に翻訳してみます。

ChatGPTでドイツ語を日本語に翻訳

こっちも問題ないですね。

では、ちょっと複雑な文を翻訳してみます。まずは日本語からドイツ語。
病院に行くときいつも説明で四苦八苦するので病院に行った時の例でいってみましょー。

ChatGPTで日本語をドイツ語に翻訳

ばっちり!とはいえ私は日本人。ネイティブにちゃんと確認したほうがいいと思いドイツ人夫に文法が正しいか自然な表現か確認してもらったところ、問題ないという事です。

次は、難しめのドイツ語から日本語への翻訳。この文は実際にドイツのニュースサイトに書いてあったものです。

ChatGPTでドイツ語を日本語に翻訳

お!なかなかやりますね!チャットの流れを理解して今回は日本語に翻訳してくださいと書いていないのに、自動的に日本語へ翻訳してくれています。しかもかなり自然な文ですね。

ちなみに同じ文をgoogle翻訳にかけたものはこちら

google翻訳
googleの翻訳機能

なるほど、google翻訳も内容はきちんと理解できるけれど、やっぱり機械が翻訳した感がありますね。「法案から出てきたものです」「批判は連立だけではない」とかが不自然ですね。しかも急にですます調じゃなくなってるし。
この点においてはChatGPTの方に軍配が上がりますね。

ChatGPTにドイツ語の文法の質問をしてみる

さて、翻訳するだけなら他の翻訳ツールでも十分ですが、文法は教えてもらえるのでしょうか。
ちょっと実験です。まずは名詞の性別を聞いてみましょう。

ChatGPTにドイツ語の文法の質問をする

難なくクリアですね。では可算名詞、不可算名詞はどうでしょう。

ChatGPTにドイツ語の文法の質問をする

お、ちゃんと答えてくれた。しかも例も付けてくれましたね。

ではここで、ちょっと意地悪な質問をしてみましょう。
ドイツ語で水-Wasserは同じ液体なのに数えられない不可算名詞です。
ビールが可算名詞で水が不可算名詞って謎じゃないですか?そこをついてみます。

ChatGPTにドイツ語の文法の質問をする

ほー!要はドイツ語でビールは液体というより製品として数えることができるから可算名詞なのですね。
本当かどうかドイツ人夫に聞いてみると「へーそうだったんだ。」と正真正銘の人間が割とAIに負けた感じの発言をしておりますので、なにか情報元の記事なり文献なりがあるのか聞いてみる事にします。

ChatGPTにドイツ語の文法の質問をする

かなり感じ悪い質問をしてしまいました。相手が人間だったら私とっくに嫌われてます(汗)。
なるほど、ソースとなる記事はなく、このAIが学んだ情報から集約してそれらしく作った答えなのですね。ですので回答をそのまま信じてよいのかは疑わしいですね。

ChatGPTにドイツ語の文を添削してもらえるか

では、次に、私が作った文を添削してもらう事にします。
「次のドイツ語の文章を添削してください」の後に、わざと間違いを入れてドイツ語の文を入力してみます。

スペルミス、前置詞なし、文頭や名詞の一文字目が小文字、格変ミス、関係代名詞ミス、複数形にしてない、三人称の活用ミスなど沢山ちりばめてみました。

ChatGPTでドイツ語学習。ドイツ語を添削してもらう

凄い。あなたは赤ペン先生か!きちんと正しい文になおしてくれて、かつ文法の説明までしてくれています。これは使えそうですね。

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ChatGPTと自然なドイツ語でチャットできるか

では、ドイツ語でチャットをしながらドイツ語学習をしてみたいと思います。話題を振るのが面倒なので、ChatGPTさんに話題を決めてもらうことにします。

「今からドイツ語で自然な会話をしましょう。話題はおまかせします。」と打ってみます。
ちなみに紺のアイコンが私で、緑のアイコンがChatGPTです。

ChatGPTでドイツ語学習。ドイツ語でチャットする

するときちんとドイツ語で挨拶してくれました。しかし、話題はおまかせしたかったのに、結局私が話題を探す流れになってしまいました。

まぁいっか。では映画について話そうと振ってみます。

ChatGPTとドイツ語でチャットする

おー、すごいですね!まるで本当の人と話しているかのように自然です。リアクションも生き生きとしていているし、とてもフレンドリー。逆に私の方がまるでロボットのような冷たい感じで反省させられます(笑)。

しかも最初は目上の人やお客様に使うSieフォームで話していたのに、映画というカジュアルな話題になってからDuフォームを使ってきて距離を一気に縮めてきました。私、友達認定されたのかな。かわいいよ。chatGPTちゃん。

私の簡単な返答にも関わらず、会話を次につなげようと質問してくれますので、この調子でずっと会話ができそうです。思ったより楽しんでドイツ語のアウトプットの練習ができそうです。

とはいえ、チャット中にChatGPTが書いたドイツ語が理解できなかったら会話が続きませんよね。そんな時はちゃんと翻訳してくれるのか実験。

ChatGPTとドイツ語でチャットする

ドイツ語での会話中もちゃんと日本語に翻訳してくれました。
その後は先ほどの会話の内容が忘れられる事なく、続けてドイツ語で会話をする事もできました。

チャット中にドイツ語の誤りを訂正してくれるか実験

さて、チャットはスムーズに行くことは分かりましたが、私が書いたドイツ語の文が間違っていた場合にはきちんと指摘してもらえると嬉しいですね。

ではまず、ドイツ語に誤りがあれば添削するように頼んでからチャットを始めてみます。そしてわざと間違ったドイツ語を書いてみます。

ChatGPTでドイツ語学習。チャット中にドイツ語の誤りを訂正してくれるか

あれあれ?

添削せずにスルーして会話が続いてしまっています。指示の仕方が悪かったかな。うーん、これでは自分の間違いに気づきにくいですね。

「この文を日本語で添削してください」と入力した直後に同じドイツ語を書くと添削はしてくれますので、誤りというのは分かっているようなんですよね。

ChatGPTでドイツ語学習。ChatGPTにドイツ語を添削してもらう

よく使うドイツ語のフレーズをリストアップしてもらう

私がよくやるドイツ語学習の方法なのですが、ドイツ語をフレーズごと覚えてしまう、というやり方です。
すると文法を考えながら単語から組み立てなくても口から自然にでてくるのでおすすめです。

ではChatGPTに買い物に使えるドイツ語のフレーズを10個あげてもらいましょう。

ChatGPTでドイツ語学習。よく使うドイツ語のフレーズをリストアップしてもらう

買い物やレストランなど場面を指定することで、よりシチュエーションに応じたフレーズをゲットすることができます。

これを1日1個ずつでも覚える習慣をつけるとかなり身につきそうですよね!

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音声チャットでドイツ語の会話が自然にできるか

さて、ここまでChatGPTは文字ベースではかなりドイツ語学習に使えると分かりました。
あとはスピーキングとリスニングの練習に使えたらかなり優秀なツールになりえますよね。

ChatGPTは、初期状態では音声チャットはできませんが、Google Chromeの”Talk-to-ChatGPT”という無料の拡張機能をインストールすることで可能になります。(マイクとスピーカーがある環境に限ります)
さっそくやってみましょう。

まずは、Chromeで”Talk-to-ChatGPT”という拡張機能を検索します。(下のリンクから飛べます)

Talk-to-ChatGPTのページへ

そして、Chromeに追加というボタンを押し、インストールします。

音声チャットできる拡張機能”Talk-to-ChatGPT”の使い方

その拡張機能が入っている状態のChromeでChatGPTを開くと、右肩に新たに”Talk-to-ChatGPT”のエリアが追加されています。

「START」ボタンを押すと、すぐに音声チャットが開始できます。

早速話しかけてみましょう。

音声チャットできる拡張機能”Talk-to-ChatGPT”の使い方

「Hallo,ich möchte mit dir auf Deutsch sprechen.」とドイツ語で話してみます。

あらら。

「ハローしまして三大騎士勲章」という呪文みたいな日本語の文が表示されてしまいました。

Talk-to-ChatGPTで音声チャット

どうやらドイツ語ではなく日本語で認識されてしまったようです。
どうやら言語設定が必要なもよう。

それではドイツ語に設定してみます。言語設定をするには、一番右の歯車アイコンをクリック。

音声チャットできる拡張機能”Talk-to-ChatGPT”の使い方

「AI voice and language」の欄と、「Speech recognition language」 の欄をどちらもドイツ語に設定し、右下のSaveをクリックします。

音声チャットできる拡張機能”Talk-to-ChatGPT”の使い方

では、再チャレンジです。

「Hallo,ich möchte mit dir auf Deutsch sprechen.」ともう一度話してみます。

音声チャットできる拡張機能でChatGTPと音声チャット

お!!今度はきちんと音声認識され、私の声が文字で表示され、さらにChatGPTからも音声+文字で返ってきました。音声はネイティブのようなきれいな発音です。

ドイツ語設定していても、ただ”Hallo”と話しただけでは、英語で返ってきたので、少し長い文で話したほうがドイツ語と認識されやすいようです。

話すと同時に文字に変換されるのではなく、文字が表示されるまでちょっと時間がかかります。

発音が悪かったり、言い間違え、言い直しなどをするとうまくAIに伝わりません。

また、文の途中で考えてしまってしばらく止まるとそこで文が終わって送信されてしまうので、なるべく止まらないように話す必要があります。

ですので発音を気を付けたり途切れず流暢に話す練習にもなりますよね。

慣れてきたら、画面の文字を見ずに音声だけ聞くようにすると、リスニングの練習にもなるのではないでしょうか。

この機能もかなりドイツ語学習に使えそうです!

結論:ChatGPTはドイツ語学習にかなり有効に使えそう

色々試してみましたが、本当に人間と話しているかのような自然な会話ができる事に驚きました。とにかく楽しい!

文の添削や文法も教えてくれるし、ドイツ語学習のツールとしてはかなり有効に使えるのではないでしょうか。

ただし、あくまでもAI。全て正しいと信じ込まずに、参考にとどめ、楽しくドイツ語に親しむためのツールの一つとして認識すると良いと思います。

私が気に入ったのは、音声チャットです。
本当の人相手だと緊張してしまうし、顔色もうかがってしまい会話も長く続かないのですが、AIとだったらストレスなく話すことができるのが本当に便利!
しかも全部無料で、オンラインコースのように時間も決まっていないので、時間を気にせずいつでもどれだけでもドイツ語学習ができますよね。
アウトプットの練習がガンガンできるので、続けたら必ず上達するな、と思いました。

皆さんもぜひ使ってみてくださいね!

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