普段からお外大好きなドイツ人は、冬でもお外が大好きなんですよー!
しっかり着込んだ上で焚き火を囲んで、パーティをするのが冬のお楽しみ。
熱々のグリューワインを飲みながらソーセージを焼いたりマシュマロを焼いたりするんですが、その中で子供たちに大人気なのがStockbrot(シュトックブロート)という焚き火で焼く棒巻きパン。
ドイツでは寒い時期になると、お祭りなどで生地と棒をもらって棒焼きパンを焼くイベントもあるんですよ。
今回は、キャンプにもおすすめのドイツ風棒巻きパンのご紹介とそのレシピについてお伝えします。
Stockbrot(シュトックブロート)って何?
Stockはドイツ語で棒、Brotはパン、という意味ですので、Stockbrot(シュトックブロート)は直訳すると「棒パン」ですね。長い棒に、パンの生地をくるくると巻き付けて、焚き火の上で焼くパンです。
特にキャンプ好きな人たちには、焚き火を囲んで楽しめるこの棒巻きパンがおすすめ!
棒の先にはアルミホイルを巻き付けておくと棒をきれいに保てて良いです。
基本的に一人一本を担当し、自分の分は自分で焼きます。火の上でくるくると回しながらまんべんなく炙り、全体が膨らんできつね色に焼けたら出来上がり。焼きたてを手でちぎって食べます。ホカホカと湯気を立てた焼きたてはとても美味しいですよ。
ドイツでは、キャンプではなくても自分の庭で焚き火をする事が多く、そこでStockbrot(シュトックブロート)を作ります。Stockbrot(シュトックブロート)するからおいでよ、などと、もうそれ自体がイベントになっている事も多々あるんですよ。
子ども達もまだ生だとか焦げてる、とかワイワイ言いながら焼くのがとても楽しいようで、毎年恒例になるくらい人気です。
お祭りでも見かけます
Stockbrot(シュトックブロート)はドイツの冬場のお祭り会場でも見かける事があります。
2ユーロほど払って、生地のついた棒をもらい、自分で焚き火で焼く事ができます。
ドイツに訪れた際、お祭りで焚き火を囲んでパンを焼いている人を見かけたらチャンス、ぜひやってみてください。
アレンジも楽しい棒巻きパン
パン生地だけを棒に巻き付けるのもいいけれど、慣れてきたら色々とアレンジするのも楽しいですよ!生地の味がシンプルなだけに、いろいろ入れて楽しめます。
私がおすすめなのは、中にチーズを入れるのと、ソーセージを入れるバージョン。生地を棒に巻き付ける時に中に小さくきったチーズやソ-セージを巻き込みます。
特にチーズは焼きたての中からトロリと溶けたチーズが出てきてとても美味しいです!
棒が細い場合に限りですが、ゆでたソーセージを縦に差して、その周りをくるくると生地で巻き付けるとまるでソーセージドック状態に。食べごたえ十分ですよ!
残りはピザ生地に
棒巻きパンの生地を作りすぎて余ってしまった場合は、ピザの生地としても利用できます。
イーストが入っているのでフワフワの美味しいビザが作れます。残っても無駄にならないのでうちはいつも多めに作っています。
ドイツの棒巻きパン”シュトックブロート”のレシピ
シュトックブロートは私の夫がいつも生地を作るのですが、いつもこちらのレシピで作っています。これがフワフワもちもちで美味しく、巻き付けるときも伸びがよくてやりやすいので、ぜひご紹介させてください。
私は生イーストの方がよく膨らむと感じます。キャンプなどでぜひ作ってみてくださいね!
材料(16個分)
- 小麦粉・・・800g
- ドライイースト・・・14g(生イーストの場合は42g)
- 塩・・・大さじ1杯
- 砂糖・・・小さじ1杯
- オリーブオイル・・・90ml
- ぬるま湯・・・460ml
- オリーブオイル(生地を等分したあとに周りにまぶす)・・・適量
作り方
- 小麦粉、イースト、塩、砂糖をボールに入れて混ぜます。
- オリーブオイルとぬるま湯を加え、よくこねます。
- ボールの上に濡れ布巾をかけて温かい部屋で30分発酵させます。
- 軽くこねてガス抜きをした後、生地を16等分し、オリーブオイルを手につけて生地玉の周りにまぶし(くっつき防止)、容器に並べます。
- 容器の上に濡れ布巾をかけて温かい部屋で15分発酵させます。
- 1mくらいの細長い木の棒の先にアルミホイルを巻き、その上から生地をまきつけ、焚き火の上で回しながら炙ります。
- 全体がきつね色に焼き色がついたら出来上がり!