桜が咲くのは日本だけ?
いえいえ、日本ほどではありませんがドイツにも桜は植えられており、春先には桜が満開になります。
ドイツでもお弁当もってビール片手に花見しよう!今回はドイツでする花見についての記事です。
ドイツの桜の開花時期は?
ドイツは日本より緯度が高い位置にあるので、桜は、日本の東北・北海道とだいたい同じ時期に開花が多く、4月の上旬~中旬が見ごろです。
ただドイツの春の気候はころころ変わるのと、年によって暖かくなるのが早かったりいつまでも寒かったりするので、かなり変動があります。
ドイツには『桜前線』とか『開花情報』のようなニュースもやっていないので、頻繁に散歩にでかけてチェックするしかないのが事実ですね。
ドイツ人も桜が大好き
ドイツ人も桜が大好きです。
ベルリンでは、ベルリンの壁崩壊後に日本から大量に贈られた苗木がもとになった美しい桜並木がありますし、ボンでは見事なアーチ状の八重桜の桜並木が有名で毎年多くの人が訪れています。
また、ベルリンをはじめ、ハノーファー、ハンブルグなどの都市では、桜祭り(Kirschblütenfest)が行われ、屋台の出店やイベントが行われます。
私の義母(ドイツ人)の家の近くには桜が沢山植えられている通りがあるんですが、毎年桜が咲くと写真を送ってくれます。
そんな感じでドイツ人も桜を好きではあるのですが、日本人のように特別「桜」にこだわるわけではなく、きれいな花が木に沢山咲いていて春を感じる、という感覚なので、それがアプリコットでも桃でもプラムでも大好きなんです。
桜に限らず、それらの木も春になると満開になってそれはそれは美しく、写真におさめたりそれを知人に送って春の訪れを知らせたりしています。
ドイツでも桜見ながら花見をしよう!
ドイツで花見するって、はたから見てどう?
日本から来たばかりの方は、ドイツで花見をするのって、はたからみて変な人たちだと思われないか不安でしょう。
でも大丈夫!
ドイツには『花見』にあたる言葉はありませんが、ドイツ人は基本的に、暖かくなると景色の良い場所にシートを広げてピクニックをするのが好きなので、花見の時期になったら必然的に桜の周りでもピクニックをする人たちが増えます。
花見をしていても、他から見たらただピクニックしているように見えるだけなので、なんら恥ずかしいことはありませんよ。
でも、町なかの通り沿いに植えられている並木の下の狭い所では避けた方がよさそうです。あくまでも桜がなくてもピクニックしたくなるような広い公園や河川敷などがよいでしょう。
また、ドイツでは天気の良い日に公園でピクニックしながらビールを飲む人も多く見かけるので、『あら、あの団体、昼間っから酒なんか飲んで』なんていう人もいませんから、気兼ねなく花見ができます。
ただ騒ぎすぎない、ゴミを散らかさない、などのマナーは守りましょうね!
とはいえドイツでは、日本のようにどこでも桜が咲いているわけではないので、あらかじめどこに咲くのかリサーチしておくと良いです。
桜が数本しかない場合は、木の真下ではなく少し離れたところで
人が沢山集まる公園などに桜が咲いている場合、必ずといっていいほど桜の木は恰好の写真スポットになっています。
桜の木がたった数本しかない場合、木の周りには交代で写真を撮る人が集まっています。たまにコスプレをした人もわざわざ桜と一緒の写真を撮りに来ている場合もあります。
そういった桜の真下に陣取って花見をするのは避けた方がよいでしょう。
写真を撮る人も木の下に行きたいですし、写真には他の人が映りこんでほしくないでしょうからね。
桜の真下にシートを敷いて花見をするのではなく、写真に写り込まない少し離れたところで花見をすると迷惑がかかりません。
ドイツの花見は日本人コミュニティの輪を広げるチャンス
花見の時期には、桜の近くでは日本人のグループを見かける事が多く、そこでばったり友人に会ったりすることも多いですね。
そしてその友人と一緒に花見をしている知り合いの方を紹介してもらって、一緒にビールを飲んだりして仲良くなった後、連絡先を交換したりして、輪を広げる事もできます。実際私も花見をきっかけに知り合った方が何人かいます。
SNSなどの日本人コミュニティでも桜の時期には花見イベントをやっていたりするので、参加してみると日本人の知り合いを増やすきっかけになりますよ!
ドイツでは少し葉が出た葉桜を美しく感じる?
ドイツで春に出される看板やチラシ、春限定商品のパッケージなどには桜が使われることが多いのですが、その桜の写真やイラストは葉が出ているものを使用している事が大変多いのに気づきます。日本のパッケージで使用される桜はいつもピンク一色。葉っぱが出ているのを使用しているのは見かけませんよね。
日本では葉桜はあまり好まれない傾向にあり桜の見ごろが少し過ぎた感覚がするのに対して、ドイツではピンクの花に少し緑が入っている状態を美しいと感じるのでしょうね。
ところ変われば、美的感覚も変わるということでしょうか。興味深いですね。