日本では、ニワトリは「コケコッコー」、猫は「ニャー」と鳴き声を表現しますよね。英語では鶏は「cock-a-doodle-doo(コッカドゥドゥルドゥ)」猫は「meow(ミャオゥ)」と鳴く、というのを聞いたことがあるかと思います。
このように動物の鳴き声の表現は国によって様々。
さて、ドイツでは動物の鳴き声はどのように表現するのでしょうか。
ドイツ語での動物の鳴き声
まずは分かりやすいところで
猫・・・Miau(ミャウ)
犬・・・Wau wau(ワウワウ)
にわとり・・・Kikeriki(キッケレキー)
羊・・・Mäh(メー)/ Bäh(バー)
牛・・・Muh (ムー)
ネズミ・・・piep piep(ピープピープ)
この辺は、なんとなく分かりますね。だいたいそう聞こえるかなと思います。
ネズミのピープピープは文字で見ると鳥っぽくて違和感あったけれど、言い方によってはそう聞こえるかもしれないですね。甲高い声で言ってみたらネズミっぽくなって割とチューチューより再現度高いかなと思います。
ちょっと変わったところで豚、ヤギ行ってみましょう。
豚・・・Oink oink(オィンクオィンク)
ヤギ・・・Meck meck(メックメック)
割と違和感ありますね。私にはまったく豚がオィンクオィンクと鳴いているように聞こえません。
しかもこの豚の鳴き声、なんと英語と一緒。言語が違うのに同じなのがとても不思議です。オィンクオィンクと聞こえる人がやはり一定数いるのでしょうか。
ヤギのメックメックもこの弾んだ感じがちょっとちがうなぁと思います。
私には羊もヤギも同じような鳴き声に聞こえるのですが、ドイツでは若干違うようで、以前、ヤギの前で「メー、メー」と言って呼び寄せようとしたらドイツ人の義母に「ヤギだからメックメックよ」と言われました。
動物ではないけれど、蜂の羽音は、日本ではブンブンなのに対し、ドイツ語ではSumm summ(ズムズム)です。
「ブンブンブン、蜂が飛ぶ」の歌の歌詞は、ドイツでは「Summ summ summ, Bienchen, summ herum.」で、ここでもズムズム歌われています。
最強に違和感がある象の鳴き声
ドイツの動物の鳴き声で最高に違和感があるものをご紹介しましょう。
象の鳴き声は、なんと
トリョーーーーー! (Törööö)
です。
Töröööって、わざわざウムラウトで表記してるあたりが忠実に再現しました、みたいな感じだけど、びっくりするぐらい再現できてないっ。
パオ―ンのほうがよほどそれらしいかなーと思うんだけど、ドイツ人夫によると、それもちょっと違うらしい。
ドイツ人にはどちらかというとトリョーーーーー!と聞こえるらしい。いやいや、ほんまかいな。
先日、友達のドイツ人の子どもがちょうど絵本を読んでいたときに象がでてきたので、
「象はなんて鳴くでしょうか?」と質問してみると、
「トリョーーーーー! (Törööö)」と答えました(笑)
おぉやっぱり。面白いですねー。
ドイツにはベンジャミンブルームヒェン(Benjamin Blümchen)っていう、象が主人公のアニメがあって、昔からドイツ国民に愛されています。この象さんも思いっきり「トリョーーーーー!」と鳴いてます。
ところ変われば動物の鳴き声の表現も変わる
以上、ドイツ語で動物がどう鳴くのかまとめてみました。
日本とだいぶ違いますよね。
なんとなく理解できるものと、全くそう聞こえないもの、日本の鳴き声より再現度高いものもあって興味深いです。
象には驚きですが、日本ではキツネがコンコンと鳴くっていうのもおかしいけれど定着しているので、そういう表現がドイツにも沢山あるってことでしょうね。