大きなネギみたい!海外の野菜リーキの食べ方。日本のネギとの違いは?(独Porree、英語leek)

ドイツ生活

海外のスーパーマーケットなどで売っている、巨大なネギのような野菜を見たことがありますか?

この野菜、リーキといって、日本の長ネギにそっくりなんです。日本ではポロネギとも呼ばれていて、ドイツ語ではPorree(ポレー)、英語ではleekといい、ヨーロッパでは一般的な野菜です。

どんな料理に利用し、どのような食べ方をするのでしょうか?リーキの青い部分はどこまで食べられるのか、また日本のネギと同じように使えるのかについて説明します。

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リーキはどんな料理に使うの?食べ方は?

リーキ(leek)の食べ方

リーキが普通のスーパーでも多く出回っているヨーロッパでは、リーキはどのような食べ方をするのでしょうか。

ここドイツではリーキは主に煮込み料理やオーブン料理など火を通して使う食べ方が多いです。

リーキは生の状態では日本の長ネギより固く、層の一枚一枚も厚いため生食にはあまり向いていません。

シチューのような煮込み料理やスープ、また、グラタン、キッシュのようなオーブン料理によく使われます。他の野菜と一緒にグリルして肉料理に添える事も多いです。主に白い部分が料理に使われ、細かく切るというより、1~2センチ幅に厚めに切って料理する事が多いようです。

生の状態では固くて、これ食べられるのかな、と思うくらいなのですが、火を通すととても柔らかく他の食材やスープにも絡みやすくなりますよ。グラタンやキッシュなどは加熱時間が少ないと火が通りきれず筋っぽくなってしまう事があるので、あらかじめ加熱調理しておいたものを具に使うと失敗が少ないです。

リーキは普通のネギに比べて、ネギ独特のぬめりや刺激臭が少なく、甘みもあり、煮込むとトロトロホクホクと柔らかく、シャリっとした食感もないためネギの苦手な人でも食べやすいと思います。加熱後のリーキはネギというよりどちらかというと煮込んだ玉ねぎに近いかなと感じます。

海外のスーパーに行くと、「スープセット」と称してリーキ、人参、根セロリ、パースニップなどが程よい量にまとめられて売っているくらい煮込み料理には定番の野菜なんですね。

私個人はだいたいクリームシチューやポトフなどに使っています。大き目に切って煮込むと食べ応えがあり美味しくておススメです!

リーキはどこまで食べられるの?青い部分の食べ方は?

リーキは大きく白い部分と青い部分に分かれていますが、固そうな青い部分も食べられるのか疑問がわくかと思います。

基本的には白い部分と中間の薄い黄緑色の部分を食べ、枝分かれした先の濃い青い部分は捨てられる事が多いです。

でも青い葉の部分が新鮮でみずみずしい場合は食べられるんです!
白い部分に比べて固くて繊維質なため、細めに切ってよく煮込んだり、ピューレ状にしてスープにするのが青い部分の主な食べ方となります。青い部分が乾燥してカリカリになっていたり、しおれている場合は使うのは避け、白い部分のみ使うようにします。

私は青い部分を使う場合、先の部分は大きめに切り落とし、白い部分に近い部分のみ使うようにしています。

青い葉の根元部分は白い部分に比べて隙間に埃や泥が詰まりやすい形状をしています。ぱっと見きれいでも葉の根元は汚れている事がありますので使う時は丁寧に洗うようにします。

ファーマーズマーケットなどには青い部分が新鮮なものも出ている事が多いですよ。青い部分が使えると料理に彩りが出るので、新鮮なものが手に入ったら青い部分もぜひ利用したいですね!

リーキの選び方

リーキは新鮮さが大事!
白い部分は真っ白でつやがあり、青い部分は濃い緑のものを選びます。青い葉の部分はみずみずしく、しおれたり茶色く変色しておらず、シャキッとしているものを選びます。

大抵は白い部分を使う食べ方が多いので、白い部分が長い物をえらびましょう。大きく立派に見えても実は青い部分が大半という事もありますので注意します。
白い部分の身が詰まっていて固く、ずっしりと重い物がよいでしょう。
スカスカなものは触ったらふにゃふにゃしているのでさけます。

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日本のネギとの違いは?ネギの代わりに使える?

日本のネギと味は似ているけれど

さて、海外在住の日本人の方は日本食を作る時、長ネギに代わる食材として、その太さと形が似ているため真っ先にリーキを思い浮かべる人もいるでしょう。

ただしリーキの食べ方は日本でなじみのネギの食べ方とは少し変わってきます。
リーキはネギ独特のぬめりとネギ臭、辛みが少ないため、日本のネギの代わりとして使うには物足りなく感じる事があると思います。
食感も生では固すぎるため、まず薬味のような生で食べる用途には向いていません。
加熱調理してもシャリ感がなくトロッホクッとした感じなので、少し違ったものになるかもしれません。

でも風味はやっぱりネギ!全く同じ味とはいかなくても鍋物や煮物など煮込み料理のような食べ方には合うと思います。また太さがあるのでフライパンやグリルで焼きネギにもできます。日本のネギとはまた違った食感の焼きネギが楽しめるかと思います。

日本のネギの代わりはspring onionで

日本のネギの代わりはspring onionで
spring onion(スプリングオニオン)

日本のネギに近いものは、上の写真のspring onion(スプリングオニオン)というネギです。ドイツ語ではLauchzwiebeln(ラオフ ツヴィーベルン)やFrühlingszwiebeln(フリューリングス ツヴィーベルン)として売られています。

日本の「わけぎ」や九条ネギに似ていて、こちらは日本のネギとほぼ同じ用途に使えます。風味や食感も日本のネギそっくり。またリーキとは違って生食もできますし青い部分も食べられるので、刻んでそのまま冷ややっこや麺類の薬味にも使えます。ただspring onionは細い物が多く、鍋物や焼きネギのような太さが勝負!な食べ方には使いにくいので、その場合はなるべく太いものを選びざっくり長めに切るとよいでしょう。

日本でリーキはどこで買える?

最近では日本でもリーキの生産がふえてきていますが生産量が少なく、まだまだ一般的ではありません。
普通のスーパーではあまり見かける事はありませんが、輸入食品を扱うお高めなスーパーやデパートで手に入る事があります。

もしドライブする機会があったら特産物をあつかっているような道の駅やJAの市場を覗いてみてください。新鮮な国産リーキに出会えることがあります。

また、ネット通販でも手に入れる事ができます。

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