クリスマスが終わった後のツリーはどうなる?毎年新しい木を買うのはなぜ?

クリスマス

日本ではプラスチック製のクリスマスツリーを飾り、毎年同じものを繰り返し使う事が多いですが、ドイツの家庭では、クリスマスになると毎年クリスマスツリー用に本物の木を買ってきて飾り付けをするのが一般的です。

その生の木のツリー、クリスマスが終わったらどうなってしまうのでしょうか?一般ごみとして処分されてしまうのでしょうか。その行方を追ってみます。

毎年大量に出る、使用済のクリスマスツリーごみ

クリスマスツリーの回収日があり、リサイクルされている

ドイツでは、クリスマスツリーは、1月6日のHeilige Drei Könige(東方の三博士の日)まで飾っておしまい。その後通常廃棄されます。不要になったクリスマスツリーは指定の期間に指定の場所に出しておくと専用の車が無料で回収してくれます。地域によっては道端に指定時間までに置いておくと回収してくれるところもあります。

こちらは回収場所の一つなのですが、クリスマスツリーが山もり!まるでそこに突然森が出現したかのようです。日本では見られない光景なので思わず写真を撮っちゃいました。

回収されたツリーは、チップや堆肥、燃料などに再利用されます。

クリスマスツリーの一部は動物園の動物たちの餌になっていた!

その他の再利用先で面白いのが、動物園の動物たちの飼料です。

ある日動物園に行った時に実際に見たのですが、そこで動物たちがおいしそうに食べていたのはクリスマスツリーだったと思われる針葉樹。こんな再利用のされ方もするんだ、と興味深かったです。

どうして毎年新しいクリスマスツリーを買うの?プラスチックじゃダメ?

ドイツでは昔は生の木を森に切りに行ってクリスマスツリーにする風習がありました。現在では専用の農園がクリスマスツリーの木を育てていますが、今でも生の木を飾るのが伝統となっています。また生木の方が雰囲気があって美しく、香りも良いので好まれます。

日本ではクリスマスは海外から来た文化のため伝統文化に根付いているわけではなく、生であるかは重要ではありませんよね。しかしドイツではクリスマスは一年で一番重要な行事。遠方にいる家族も普段忙しい人もこの時は一緒に祝います。

深く根付いた伝統文化であり、キリスト教の神聖な日のシンボルであるクリスマスツリーをプラスチックで代用するのはなかなか抵抗があるのではないでしょうか。プラスチックのツリーも探せば売っているようですが、人気なのは断然生の木です。

日本でいう門松を想像すれば少しは理解できるかもしれません。確かに門松もプラスチックだとちょっと気分萎えますもんね。

根がついているものは次の年のために育てる事もできる

根本から伐採されてあるタイプのツリーはいずれ枯れてしまい、育てる事ができませんが、根がついている状態で鉢に植えてあるクリスマスツリーは、植え替えをすることで次の年のクリスマス用に育てる事ができます。買ったときに入っている鉢はあくまでもその年のクリスマス期間を持ちこたえられるだけもので、その後生育するには小さすぎます。次の年まで育てるためには、一回り大きな鉢と新しい土に植え替えが必要です。風通しの良い涼しいところを好むため屋外に出します。

庭がある家などは、地面に直接植える方法もありますが、地植えだとどんどん背が高くなり、葉の広がりも大きくなります。根も強く張るので、植える場所に注意が必要です。地植えしたものを掘りおこして鉢に植え替えるのは根を傷つけるためおすすめできませんので、いったん地植えしたものは屋外用として外で楽しむ事になります。

ただし、窮屈な植木鉢に根がギューギューに押し込まれた状態で売られ、しかもクリスマス期間の数週間温かい室内に置かれてすっかり弱ってしまったクリスマスツリー、その後もちゃんと元気に育ってくれるとは限りません。また、年を重ねるごとに成長するため、そのうち部屋に置くには大きくなりすぎてしまいます。そうなるとやはり新しいツリーが必要になってきます。

日本にも本物のもみの木のツリーが売っているみたいですよ!日本では大量生産しているわけではないので、結構なお値段します。でも雰囲気抜群なので、庭などに植えて毎年楽しめるといいですね。

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