もみの木が虫だらけ!蜜や樹液が垂れていたらアブラムシを疑って。本物のクリスマスツリーを買う時は要注意。

クリスマスツリー クリスマス

本物のモミの木のクリスマスツリー、素敵ですよね。ドイツでは生の木を飾るのが主流なので、私のうちでもドイツに来てから毎年本物のモミの木のツリーを飾る様になりました。

新しくお店で買ってきた場合ほとんどの場合問題ないのですが、気をつけないとアブラムシまみれの木を購入してしまう事があります。

今回は私がアブラムシまみれのクリスマスツリーを購入してしまった時の事について書きますね。

※虫の写真が出てきますので注意!

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去年の残りものの木を買ってしまったかも

なんだか去年の売れ残りっぽいクリスマスツリー

いつもは近場で80cmくらいの小さい木を購入しているのですが、今年はもう少し大きい木を、という事でワクワク気分でガーデニングのお店まで車を走らせ、買いに行きました。

うちには切ったツリー用のスタンドがないため、植木鉢に植えてある根のある木を探しにいきました。

しかしお店につくと、根元からカットされたモミの木はたくさんあったのですが、植木鉢に植えてある根のある木は少数。

しかも多くのきれいな木は売れてしまっていて、なんだか去年からの残りものような、少し土埃かぶったような感じで、根っこがひょろひょろ植木鉢の側面に開いている穴から飛び出ている木しか残っていませんでした。枝ぶりもなんだかイマイチ。

カットされたモミの木は艶々のきれいなものばかりだったんですがね。

モミの木を買いに行ったのは12月に入ってしまった後。第一アドベントも終わってしまっていました。きっともうきれいな木は売れてしまっていたんでしょうね。

私は少しがっかりしたのですが、せっかく遠くまで来たのもあり、息子は私の気持ちと反対でツリー選びで大興奮だったため、その中でもマシかな、という物を選んで購入しました。

モミの木からポタポタ落ちてくる蜜のような樹液のような雫

モミの木を購入したあと、植木鉢を鉢カバーの中に入れるとそれなりにきれいで、さっそく飾り付け。息子もご機嫌で楽しそうに飾りつけしていました。

まぁ完璧な木じゃないけどこれでよかったかな、と思ったのもつかの間。

気づくと床がなんだか濡れている。

モミの木のクリスマスツリーから蜜が出る

最初は水かなと思ってティッシュでふいたのですが、べたべたしていてどうも違う様子。透明な蜜のような、粘りのある感じです。

きっと幹に傷がついていて樹液が垂れているのね、生の木だからそんなこともあるわね。と思い、その時は恐ろしい事になっていると知らなかったのです。

仕方ないので床にベーキングシートを敷いてやりすごしていました。

蜜の出てくる所を探ってみると恐ろしい光景が!

しかし毎日のようにポタポタと落ちてくる樹液。

いったいどこから落ちてくるのかしら、と思って懐中電灯を手にモミの木を調べてみると・・・

きゃーーー!

モミの木につくアブラムシ

小さい虫がいっぱいいるではありませんか!しかも枝にびっしり密集!

集合体恐怖症の私は全身に鳥肌がゾワーっと立って思わず叫んでしまいました。どうやらこれはモミの木につくアブラムシのようです。

木の色や質感にそっくりで飾り付けしていた時には全く気付かなかった!

ベタベタの蜜はアブラムシの体から出ているものだった

ずっとこの樹液のようなものは、木の傷から染み出ているものだと思っていました。よくカブトムシやクワガタが木の樹液をなめるじゃないですか。
だからアブラムシもその木の傷からでている蜜を舐めに来ているのかと思ったんですが、どうやら幹より細い枝のほうに密集しているみたい。
細い枝ってそんなに樹液染み出るものなのかしら、と思い、調べてみると・・・

なんと、このベタベタの液は木から染み出ているのではなく、アブラムシの体から出る蜜だったという事が判明。

モミの木・・・アブラムシから出る蜜・・・

そこでピーンと来た私。

あれだ!Waldhonig(ヴァルトホーニヒ )の元になる、虫が作り出す蜜ってこれの事か!!

針葉樹に集まるアブラムシなどの昆虫のお尻から出る蜜を、蜂が巣に持ち帰ってできた蜂蜜がWaldhonig(ヴァルトホーニヒ)。
英語でフォレストハニーともいい高級蜂蜜、特にモミの木からとれたものはTannenhonig(タネンホーニヒ)と呼ばれ、ドイツでも最高級のハチミツなんです。

なんと私、以前そのハチミツについての記事を書いたではないか!(笑)

しかしアブラムシからこんなにポタポタ落ちるほど蜜が出るとは驚きですね。

対策を調べるも

いくら高級蜂蜜の元になる蜜を作り出してくれるアブラムシさんとて、クリスマスツリーからは一匹残らずご退去願いたい。

対策を調べると、牛乳をスプレーする、とか洗剤をスプレーする、とかタバコのニコチン汁をスプレーするとかが効果的なようです。

でもスプレーして殺虫したところで、虫の死骸が木から消えていくというわけではないでしょう?
このベタベタの蜜にびっしり死骸がくっついたままの状態で放置も気持ち悪いので、他の対策がないか調べました。

そして、強めのシャワーで流せる、という情報をみつけ、やってみる事にしました。

もう気絶しそうなので夫にやってもらいます。

モミの木をバスタブに入れてシャワーを当てると、出てくるわ出てくるわ、気持ちの悪いくらいの量のアブラムシが流れてきました。

2回に分けてやって、ようやくあまり虫がいなくなったようなので、もう一度部屋に置きました。

だけどやっぱり落ちてくる蜜。蜜が落ちてくる真上を探るとまだやつがいる!

結局シャワーでは全てを除去することができなかったようです。最後は懐中電灯で照らしながらアブラムシを探して、ティッシュで退治、というのを根気よく何回も繰り返す事になりました。それこそ『しらみつぶし』です。

そしてようやく蜜もおちてこなくなり、アブラムシもみつからなくなって我が家に平和が訪れました。

その年に発売の新しいモミの木を買おう

今回の事件は、おそらく、ガーデニングショップの敷地内に1年近く放置されていたのではないかと思われる、去年からの売れ残りっぽい品を買ってしまったのがいけなかったんじゃないかと思います。

その年に発売された新しいモミの木は農薬が効いていて虫がいる確率は少ないけど、放置されていた木は農薬の効き目もなくなって虫がついてしまったのではないかと。

うちが去年まで買っていたのはスーパーで売っているクリスマスツリーだったため、毎年新しいものを仕入れるから今まで虫に遭遇しなかったんじゃないかな。

今度からは早めにクリスマスツリーを買いに行って新しいものを買うように気を付けるよう。新しいツリーでもちゃんと虫がいないかチェックしてから買おう。

あー、勉強になった。

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